PRODUCTS
ingaのクライミングパンツは、日本人の体格に合わせて動きやすく設計されています。
クライミングウェアやスポーツウェアを着ていても、スタートホールドに取りつく時にパンツをつまみ上げてからしゃがんでいるシーンを良く見かけます。無意識に行っていてストレスと感じていないかもしれませんが、動きやすければつまみ上げる必要はありませんし、スタート後にはやりたくてもできません。
ingaでは、クライミング中のストレスを軽減し、より“ 登り” に集中できるパンツ作りを目指しています。
体格の違い
多くのクライミングパンツは、欧米からの輸入品です。
日本人と欧米人の体格の違いは、足の長さを一番に思い浮かべると思います。そのとおりですが、股下長は、丈詰めやロールアップによって後からでも調整することができるため、それほど重要ではありません。
腰が華奢で、お尻も平らな日本人は、欧米人に比べて身体の厚みがありません。腰の厚みは、ウエストやヒップの寸法だけでなく股上の寸法にも影響し、股上が深くなってしまいます。深過ぎる股上は、開脚時に余った生地が幕のように張り、可動範囲を狭める原因となります。
このように、股下よりも後から調整できない股上の寸法の方が、重要なポイントなのです。
股上とガセット
平らと言ってもお尻は後に突き出ていますので、腰から股の中心までの距離は、前より後の方が長いです。股上の前後差を作らなければ、どんなに立体パネルを多用しようとも、穿いた時にパンツの中心と身体の中心は一致しません。
更に開脚時のストレスを軽減するために、股下のガセット(マチ)が不可欠です。このガセットの位置も非常に重要で、パンツの中心ではなく、着用時に身体の中心に配置されていなければ、機能は半減してしまいます。
クライミングのムーブでは、器械体操のような開脚ではなく壁に向かって開脚します。ingaでは前向きの開脚が効果的に行えるように、中心より少し前側にガセットが配置されるように設計しています。